今ドラフトで野手ナンバーワンと評されているのが佐藤輝明選手(近畿大)です。
恵まれた体格、無類のパワーから大学のOBかつプロ野球・阪神「糸井嘉男選手」に例えられ「糸井二世」と呼ばれ注目を浴びています。
佐藤輝明選手、4球団が競合しましたね!
抽選で交渉権を獲得したのは阪神タイガース!
大型選手でありながら走攻守のそろった選手で、ドラフト2020が楽しみです。
今回は、佐藤輝明選手とはどんな選手なのか、経歴や成績とともにドラフト・スカウト評価をご紹介していきます。
Contents
佐藤輝明(近大)のプロフィール・経歴
まずは、近畿大学・佐藤輝明選手のプロフィールから見ていきましょう。
来年のドラフトは佐藤輝明さん注目です✨ pic.twitter.com/DvfNdx4Ip8
— 藩士 (@WellerGallagher) October 18, 2019
佐藤輝明選手のプロフィール
読み方:さとう てるあき
生年月日:1999年3月13日生まれ
身長/体重:187cm/94kg
血液型:B型
所属:近畿大学
ポジション:外野手・三塁手
投打:右投左打
出身高校:仁川学院高校
出身中学:西宮市立甲陵中学
出身地:兵庫県西宮市
では、佐藤輝明・近大の経歴を詳しくご紹介します。
佐藤輝明の経歴:プロ野球ジュニアトーナメント出場
佐藤輝明選手が、野球を始めたのは小学1年時。
小1から「甲東ブルーサンダー」というチームで野球をスタートさせました。
そして、6年生になると「阪神タイガースジュニア」に選出!
「プロ野球ジュニアトーナメント」に出場という経歴を持っています。
当時のポジションは、ポジションは主に捕手で才能があったことが伺えます。
しかし・・・、そのあと佐藤輝明選手は肘の故障(剥離骨折)で1年間投げられない時期がありました。
その投げられない時期は、公園でサッカーを楽しんだようです。
佐藤輝明の経歴:中学で軟式・高校は野球無名校へ
中学は地元の「甲陵中学校」で、軟式野球に取り組んでいます。
有望球児のように、リトルリーグで硬式球を握ることはありませんでした。
出身高校も、地元の進学校である「仁川(にがわ)学院」へ。
「仁川高校」は私立であっても、決して野球の名門校ではありません。
意外ですが、その頃の佐藤輝明選手の頭には甲子園という文字はどうやらなかったようです。
高校進学にあたって野球部に入ろうか、サッカーにしようか迷ったんだとか。
ですがそこで野球部を選び、持ち前の才能は開花していった佐藤輝明選手。
転機が訪れたのは、高校2年生の時。
将来のことを考えた時、プロでやりたいという願望が生まれてきた佐藤輝明選手。
軟式から硬式に変わって、球が飛ぶことに面白さを感じ意識が変わりました。
より遠くに飛ばしたい思いで、ウェイトトレーニングに励む日々。
入学時の177cm/65kgの体格が、みるみる大きくなっていったようです。
2年生から4番を打ち、夏の予選は12打数6安打3打点の活躍で4回戦まで勝ち進んでいます!
特に3回戦の、甲子園出場経験がある村野工戦では5打数5安打!
タイムリー2本の大活躍を果たしました。
その後、4回戦(尼崎工業戦)でノーヒットという悔しい結果とともに予選敗退へ。
さらに、翌年・3年夏については初戦にコールド負けという苦々しい経験をしました。
今や大学ナンバー1スラッガーの呼び声も高い佐藤選手ですが、甲子園出場はありません。
それでも、佐藤輝明選手は通算20本のホームランを放っています。
その長打力が、知人を介して視察に訪れた田中秀昌監督の目に留まって、近畿大へ進むことになったそうです。
田中監督は、「無名の選手だったが、スイングの強さが並外れていた。飛距離がズバ抜けていた。」と当時の印象を語っています。
佐藤輝明選手の注目ポイントといえば、高校3年間で身長が10cm、体重が30kgと身体が大きくなったこと!
身長はともかく、この時期体重が増えたのは大学へ進んでからの土台になったと思われます。
高校2年の冬から筋トレに取り組んだことで、「体重も増えパワーも付き飛距離も面白いように伸びた」と佐藤輝明選手本人も言っていますね。
これにより、ホームランを打つ喜びを感じるようになったとか。
近畿大学・佐藤輝明選手の場合、無名校ゆえに勝ち負けに関係なく個の力をのびのびと成長できたのではないでしょうか。
佐藤輝明の近畿大学での成績・実績
近畿大の佐藤輝明選手は、1年生の春のリーグ戦からクリーンアップの一角を担っています。
打率0.270、本塁打0打点4で5番左翼手の座を掴みました。
関西学院大との1回戦では、右中間3塁打2本を含む3長打の活躍!
大学での実績/成績をまとめてみると・・
81試合出場 88安打 打率0.288 打率0.292 14本塁打 69打点
1年生春 | 11試合 打率0.270 10安打 0本塁打 4打点 |
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1年生秋 | 最多本塁打、最多打点
11試合 打率0.267 12安打 2本塁打 12打点 |
2年生春 | 最多本塁打、最多打点 ベストナイン(外野手)12試合 打率0.333 17安打 2本塁打 12打点 |
2年生秋 | 最多本塁打、MVP ベストナイン(三塁手)12試合 打率0.354 17安打 3本塁打 9打点 |
3年生春 | ベストナイン(三塁手)
12試合 打率0.333 14安打 2本塁打 12打点 |
3年生秋 | 13試合 打率0.188 9安打 2本塁打 9打点 |
4年生春 | 開催中止※コロナウイルスのため |
4年生秋 | 10試合 打率0.257 9安打 3本塁打 11打点 |
こうして、成績・実績をみると佐藤輝明選手(近大)の凄さがわかります!
ベストナインにも外野手で2度、三塁手で1度選出。
全国大会も1年春の大学選手権、2年秋の明治神宮大会に出場。
2年秋には、打率0.354本塁打3打点9の好成績でMVPに輝きました。
また、2年生の時には日米野球、ハーレム国際大会とで、大学日本代表として2度も日の丸を背負っています。
俗に言われる金属バットから木製バットへの移行に戸惑う高校生が多い中・・・。
大学生1年から活躍するのは、相当実力がある証拠といえるのでは?
田中監督の慧眼の鋭さと共に感服します。
それに、野球無名校の出身というのも驚きに値するところ。
近畿大学・佐藤輝明選手選手に関して注目するのは、2年生で大学代表に選ばれていることです。
その年のドラフト候補の中に入って、プレーしたことは自信になったに違いありません。
現に、強化合宿では紅白戦とはいえ、当時の東洋大のエース「上茶谷大河投手(現DeNA)」からホームランを打ち一躍脚光を浴びるカタチに!
大学で見事なまでの成長を見せたのが佐藤輝明選手です。
今秋のシーズンでは、3本のホームランを放ち通算本塁打を14本としています。
22年ぶりに新記録を樹立し、近畿大を優勝に導きました。
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佐藤輝明(近大)の打撃・守備能力は?
佐藤輝明(近大)の凄さについて、もう少し具体的に迫ってみたいと思います。
佐藤輝明の打撃 その1:パワーがすごい
佐藤輝明選手といえば、なんといってもパワーが魅力。
そのパワーは、スイングスピード160キロ(プロでも上位)・左右の握力75キロ・ベンチプレス130キロを誇ります。
近大の佐藤輝明選手こんなエピソードがあります。
佐藤輝明選手の打撃練習のボールが飛び過ぎて、民家の屋根を直撃するので大急ぎで防護用ネットを張ったそうです。
屋根が壊れる!!と思うほどの直撃具合だったのでしょうね。
あの松井選手の星稜高校時代にも似たような話を聞いたことがあります。
パワーという点ではゴジラ?並みかもしれませんね。
佐藤輝明の打撃 その2:広角打法
パワーが注目されますが、広角に打てる巧みさも持ち合わせています。
フォームにふところの広さがあり前を使えるので、変化球で崩されても球を拾うことが可能!
1年生の時は三振もかなりあったのですが、3年生になるとだいぶ減ってきました。
同時に四球の数が増えて出塁率も高くなり、粗さが消え歩かされるケースが多くなったためでしょう。
ひとつ課題を挙げるとすればステップの際、頭が上下にブレる点でしょうか。
低めの変化球の対応が甘くなる傾向があります。
もう少しシンプルに動けば、さらにパワーが活きる気がします。
佐藤輝明の打撃 その3:俊足/走塁
佐藤輝明選手の魅力はそれだけではありません。
意外と言えば意外かもしれませんが、50m6.0秒、1塁到達4.3秒(プロでもトップクラス)の俊足の持ち主でもあるのです。
大型選手では、珍しいことですよね。
今秋は、3盗塁も決めています!
パワーからしてクリーンアップのイメージがありますが、トップバッターも充分務まると思いますね!
佐藤輝明の守備能力 その1:強肩
佐藤輝明選手のもうひとつのセールスポイントは、強肩です。
もともと高校時代、捕手で田中監督の目に留まったのが二塁送球のタイムでした。
外野手と三塁手を守っていますが、外野手としては俊足と相まって守備範囲の広い好守の選手といえるでしょう。
佐藤輝明の守備能力 その2:柔らかなグラブさばき
田中監督が三塁手として使う理由のひとつに、佐藤輝明選手のグラブさばきの柔らかさがあります。
持って生まれた天性のもので、教えてもなかなかできるものではありません。
特に今シーズンは重心が安定。
捕球から送球までの動きがスムーズになっていると言われていますね!
このように、佐藤輝明選手は攻守ともに活躍が期待できるのが魅力といえるでしょう。
佐藤輝明(近大)プロのスカウト評価は?ドラフト指名は?
さて、佐藤輝明選手(近大)をプロのスカウトはどのような評価をしているのでしょう。
他のドラフト候補選手もこちらで一覧にしています。
![](https://marutto-sports.com/wp-content/uploads/2020/02/685b2a3ca7b731f3dc4cb6bd63e6d4b5-320x180.jpg)
スカウト評価では、色々な声が挙がっています。
「春のリーグ戦がなかったのに本塁打記録を塗り替えたのは凄い。
打球が上がればホームランのあの長打力が魅力。」
「昨秋より腕の使い方がうまくなっている。」
「甘い球を一振りで仕留められるのは能力がある証拠。」
「強いスイングで足も速く、守備も横にも前にも動けて肩も強い。野手のトップは間違いない。」
「1位候補、身体があって大きいのを打てる。三塁に加えて外野も守れるのは強みだ。」
「うちの球場(横浜スタジアム)なら本塁打も多く打てる。二遊間で使ってみても面白い。」
「打線向上したい中での人材では上位。レフトへ打った打球は見えないくらいだった。」
「1位候補、身体があって大きいのを打てる。三塁に加えて外野も守れるのは強みだ。」
と、佐藤輝明(近畿大)について、どの球団のスカウトも高い評価を挙げています。
一番欲しがっているのは地元の阪神ではないでしょうか。
まず、左の大砲が育っていませんし。
先述したように1.2番としての起用も面白い気がします。
そして糸井選手と近畿大OBで打線を組んだら、甲子園では盛り上がるでしょ
うね。
近畿大学の佐藤輝明投手ですが、すでにオリックスがドラフト1位指名を公表!
阪神・ソフトバンク・巨人・西武も狙っている感じなので、競合指名となるでしょう。
佐藤輝明(近大)の経歴・成績とスカウト評価 まとめ
佐藤輝明(近大)の経歴や成績(打率・通算本塁打)、ドラフトについてなどをお伝えしました。
大型選手でありながら3拍子そろっている点では、柳田悠岐選手(ソフトバンク)鈴木誠也選手(広島)を彷彿させますね。
近大の佐藤輝明選手は、大リーグの強打者「プライス・ハーパー(ナショナルス)」を目標にしているそうです。
すでに織クスがドラフト1位指名公表しましたが、競合指名必至といえそうです。
新記録を引っさげてプロ入り、佐藤輝明選手はどんな選手になるのか楽しみですね。