今ドラフトの注目の一人が早川隆久投手(早稲田大)です。
早川隆久投手は左腕ナンバーワン投手の呼び声高い好投手です。
競合指名は必至で、引き当てた球団はそれだけで「今ドラフトは成功」と言えるくらいです。
そこで、今回は早川隆久選手の経歴やプロフィール、特徴や成績はどんな感じなのか。
さらに、スカウトの評価などについてもご紹介していきます。
Contents
早川隆久(早稲田大学)の経歴
まずは、早稲田大学・早川隆久選手のプロフィールや経歴からご紹介します。
早川隆久(木更津総合-早稲田大❸) pic.twitter.com/NoZ68V3rxU
— F (@_F_8_9_) May 13, 2019
早川隆久選手 プロフィール
読み方:はやかわ たかひさ
生年月日:1998年7月6日生まれ
身長/体重:179cm/80kg
血液型:B型
所属:早稲田大学スポーツ科学部3年
ポジション(投打):投手(左投左打)
出身高校:木更津総合高校
出身中学:横芝光町立横芝中学
経歴:上堺SBCソフトボールクラブ(小学校1年入部)
→横芝中(軟式野球)
出身地:千葉県山武郡横芝光町
では、早川隆久選手(早稲田)の経歴・実績を見てみましょう。
早川隆久(早稲田大)の経歴・実績/成績
早川隆久投手ですが、小学校1年生からソフトボールでプレーします。
他の野球選手のように、野球からのスタートではありません。
出身中学は、横芝中で軟式野球部(横芝中)に所属していました。
早川隆久の実績(高校)
早川隆久投手の高校時代(木更津総合高校)での実績は次の通りです。
1年秋 | エースとして県大会優勝 関東大会準優勝公式戦8試合に登板 3試合完封、36回自責点0、34奪三振 |
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2年春 | センバツ出場 対岡山理大府戦(1回戦)7回3失点勝利 対静岡戦(2回戦)5回3失点敗戦 |
2年秋 | 県大会優勝 関東大会優勝 明治神宮大会1回戦敗退(対大阪桐蔭)7回4失点 |
3年春 | センバツ出場 対札幌第一(1回戦)2失点完投勝利 対大阪桐蔭(2回戦)1失点 完投勝利 対秀岳館(順々決勝)2失点サヨナラ負け |
3年夏 | 甲子園出場 対唐津商戦(2回戦)完封 対広島新庄(3回戦)完封(日本ハム堀瑞輝と投げ合う) 対作新学院(準々決勝)3失点敗退アジア選手権 対中国戦、2回無安打4奪三振 優勝に貢献する |
早川隆久の経歴(高校):外野手から投手へ転向
早川隆久選手ですが、高校は名門木更津総合へ進みます。
入部当時は、外野手で打撃投手をしている時に監督の目に留まり投手に転向。
投手になって2か月後、1年秋の県大会準々決勝対千葉敬愛戦でいきなり3安打完封劇をやってのけます。
どれほど素質があったのかがわかりますね。
決勝戦の松戸国際戦でも7安打完封を成し遂げました!
木更津総合は、エースの鈴木健矢投手と早川隆久投手の2枚看板で関東大会に臨み、準優勝してセンバツ切符をつかんでいます。
早川隆久投手は、準々決勝の川越東戦でも5安打10奪三振で完封しています。
結局、早川隆久投手は秋の公式戦では8試合36回登板し、無失点の好投をみせました。
翌春のセンバツでは、初戦の対岡山理大付戦で7回3失点、2回戦対静岡戦5回3失点(敗戦)の内容でした。
そのあと、2年夏は専大松戸に敗れ準決勝敗退。
続く秋には、腰痛に悩まされながらも、専大松戸に無四球完封で雪辱を果たし県を制しました!
関東大会も、2試合完投勝ちで優勝を飾りました。
しかし、神宮大会初戦に大阪桐蔭に7回途中4失点で敗れています。
ですが、2年連続センバツ出場です。
3年春のセンバツでは、初戦の札幌第一に6安打10奪三振2失点で勝利し、2回戦の大阪桐蔭戦でも5安打6奪三振1失点で見事、秋のリベンジに成功です!
春、夏2期連続のベスト8入りは高く評価されるものでしょう。
さらに、夏の甲子園にも出場し、初戦の2回戦対唐津商戦。
MAX143キロを記録して完封、3回戦では現日本ハムの堀瑞樹投手との投げ合いを制し(完封)ます。
夏の甲子園では、2試合連続完封を成し遂げる活躍。
早川隆久選手へのプロの評価を上げたに違いありません。
連戦ではないもののあの酷暑の中、素晴らしいピッチングでした!
唐津商業戦では、143kmをマークするなど成長ぶりをみせています。
が、4回戦では今井達也投手(現西武)擁する作新学院に、3失点を奪われて涙を飲みました。
この年、作新学院は夏の甲子園で優勝しました。
秋には侍ジャパンに選ばれU18アジア選手権に出場し、優勝に貢献しています。
プロの注目も熱かったのですが、早川選手は大学進学という進路を選びました。
それは、高校日本代表に選出されアジア選手権に臨む大学代表との壮行試合で先発し、大学生に打ち込まれたことも一因に。
また、他の投手が抑えたこともあり力の差を感じたのだとか。
早川隆久選手は、プロ入り表明はしませんでした。
因みに、その時のメンバーは・・
- 今井達也(作新学院⇒西武)
- 寺島成輝(履正社⇒ヤクルト)
- 堀瑞樹(広島新庄⇒日本ハム)
- 藤平尚真(横浜⇒楽天)
といずれもドラフト1位指名でしたね。
高校生が、ドラフト1位に4人も指名されたのは史上初めてのことでした。
果たして4年後、ドラフト会議2020ではどうなるのか・・。
早川隆久の早稲田大学での経歴
早川隆久選手ですが、早稲田大に進学し1年の春からリーグ戦に出場しています。
開幕戦の法政大戦リリーフ登板にて神宮デビュー、1回2/3、4奪三振無失点の力投で華々しいデビューを飾っています。
東大1回戦では、初先発し8回途中まで力投し4失点11奪三振で、初勝利をあげてい
ます。
2年秋の対慶応大戦では、自己最高の149キロをマーク!
さらに球速を上げて、成長を遂げてきています。
3年春からは先発に起用され、昨年度(2019年)の日米大学野球にも出場しました。
早川隆久の早稲田大学での成績
早稲田大学での早川隆久選手の成績は次の通りです。
リーグ戦通算:46試合 8勝12敗 172回2/3 防御率3.08
奪三振率10.48 四死球率2.35
2019年度▼
2019年日米野球 | 2試合 9回 防御率0.00 |
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2019年春季リーグ | 8試合 3勝2敗 51回2/3 防御率2.09 |
2019年秋季リーグ | 7試合 2勝4敗 45回 防御率3.00 |
リーグ戦通算では負け越していますが、昨年(3年時)は防御率も安定していま
す。
奪三振率が10を超えていて1試合に換算すると、1イニングに1個以上三振を奪っていることになります。
これは見事な数字といって良いでしょう。
さらに、与えた四死球も1試合換算で2個少々と安定しています。
3年春のリーグ戦でエースとなり、初の規定イニングに到達しました。
3年秋の慶応大戦では、MAX150キロをマークしています。
2年の12月と3年の6月に日本代表候補に選ばれ、大学日本代表入りもしていますね!
その合宿中の紅白戦では、5回10奪三振0封の好投をみせ、スカウト陣を唸らせました。
今おこなわれている秋のリーグ戦でも、明治大戦に9回2安打1奪三振1失点。
法政大戦でも4安打13奪三振完封、東京大戦7回3安打0封と見事なピッチングを見せています。
早川隆久投手の球種・球速・特徴
ここまで早川隆久投手の実績を追ってきましたが、さらに詳しく迫ってみましょう。
まず、早稲田大学の早川選手といえば、目につくのは探求心旺盛な点です。
向上心の塊というべきか、いろいろな方からアドバイスを受けたり自分でもよく研究しています。
球速:MAX150キロ
まず、早川隆久投手(早稲田)のピッチングの特徴は、回転数の多いストレートと多彩な変化球です。
球種ごとにご紹介しますね。
早川隆久の球種・球速:ストレート
今シーズン150キロを連発で、スピードボールを持っている早川隆久投手。
やわらかな腕のしなりを使って投げ込んできます。
球速以上に、最近話題になっているのが回転数ですね。
早川投手のストレートの回転数は、プロの平均以上のものがあります。
比較的地面と水平な回転軸で、球速・球質ともに素晴らしい。
投球の軸となるだけに理想は高く、大学のOBでもある同じ左腕の和田毅投手(ソフトバンク)のミットに突き刺さるような直球をイメージしています。
和田投手のフォームを参考に下半身主導を意識しています。
早川隆久の球種:カットボール
カットボールは、大学入学時から取り組んできた変化球。
3年生になって捻る感覚ではなく切る感覚をつかみ、ようやくイメージ通りの球になってきました。
ジャイロ回転に近く、縦に変化します。
これによって、直球の軌道で打者の手元で曲がるようになり打者を惑わせます!
早川隆久の球種:カーブ
120キロ台で、きく弧を描くように大きく変化します。
早稲田大の早川投手のカーブは、高校時代からの真上から落とすイメージに、逆回転の直球を投げる感覚をプラスしています。
これは森下暢仁(広島)から握り方をアドバイスしてもらったそうです。
スピン量の多いカーブを投げられるようになり、打者のタイミングを外すのに有効。
早川隆久の球種:チェンジアップ
130キロ前半のボールで直球と同じ腕の振りで、ストンと落ちます。
フォークボールに似た軌道を描きます。
決め球に使うことが多くなっていますね!
早川隆久のコントロール/制球力
早川隆久投手の武器のひとつに、制球力の良さが挙げられます。
1試合2~3個の四死球と、安定しています。
早川隆久投手の高い評価の一因に、変化球が低めに集まっていることが挙げられます。
これはキャッチボールに起因しています。
常に下半身を主導に意識し、上半身が連動されるフォームづくりを徹底して来たのですがその成果がでています。
なかなか変化球を自在に操るのは至難の業ですが、それを可能にしていることで三振も多く奪えています。
ここまで大きな故障もなく投げて来られたことも、大きな要素となっているでしょう。
故障には細心の注意を払って、日々練習に励んでいる早川隆久(早稲田大)。
腕だけで投げると肘肩にダメージがかかる点、下半身を意識することで故障を防いでいるそうです。
また、週1回は整体院に通い、メンテナンスを施して自己管理を徹底しています。
早川隆久(早稲田)の成長ぶりは小宮山監督就任が大きい
昨年から早稲田大学監督に就任した小宮山悟監督の存在は、早川隆久投手にとって大きなプラスになったといえます。
小宮山監督は、1浪して早稲田大に入学。
その後、ロッテにドラフト1位で入団し、横浜を経て大リーグにも籍を置かれていました。
引退後は理論派の解説で定評があった小宮山監督。
そのような経験豊富、かつ同じポジションの監督から直接アドバイスを受けられるという環境は大きいでしょう。
特に試合でのデータ分析によるフォームチェックは、本人の気づかない点が多く成長の足掛かりになっています。
さらに4年となる今年、早川隆久投手は主将に指名されました。
小宮山監督も主将を務めた経歴がありますが、チームをまとめる経験はプロを目指す早川選手にとってプラスになるでしょう。
早川隆久(早稲田大学)のスカウトの評価
今ドラフトの目玉だけあって、早川隆久投手(早稲田大学)を各スカウトは高く評価をしています。
「1位で必ず競合するだろう。」
「うちは左投手を1位で獲っている。(今永投手、東投手は単独)早川投手はそうはいかないだろう。※競合になる
「球に力がある。左ではナンバーワンだろう。」
「いうことなし。」
「どの変化球も完成度は高く、常にストライク先行、文句のつけようがない。」
「DeNAの今永クラスか、それ以上に化ける素質はある。」
スカウト評価も抜群で、ドラフト1位指名は間違いないでしょう。
早川隆久(早稲田大学)の経歴・成績・スカウト評価のまとめ
早稲田大学の早川隆久投手についてご紹介してきました。
高校からすでに注目を浴びていましたが、大学進学を選んだ早川隆久選手。
早稲田大学では、着実に成功を遂げプロ野球ドラフト会議2020では、競合指名必至といえますね。
今後の早川隆久選手の活躍に、注目と期待です!