ドラフト2021候補の石田隼都投手。
石田隼都投手(東海大相模)は、2021年センバツで最も評価を上げた選手ではないでしょうか。
もちろん優勝投手に輝いたので、当然といえば当然ですが・・。
内容が素晴らしく、強烈なインパクトを与えてくれました。
今回は、そんな石田隼都投手(東海大相模)のプロフィールや経歴・成績、球種球速や特徴とともにスカウト評価もお伝えします。
Contents
石田隼都(東海大相模)のプロフィール
東海大相模の石田隼都投手のプロフィールからご紹介します。
石田隼都 プロフィール
読み方:いしだ はやと
生年月日:2003年4月5日
ポジション:投手
投打:左投左打
身長/体重:183cm/73kg
家族:両親、兄、祖父母
出身地:栃木県真岡市
出身中学:真岡市立真岡中学
では、石田隼都投手/東海大相模の経歴や成績などを見ていきます。
石田隼都投手の経歴:高校まで
石田隼都投手は、小学校3年生の時から父が監督をしていた真岡クラブ(軟式)で野球を始めています。
父・英生さんは、兄には厳しくし過ぎたとの反省から、石田隼都投手には自由に伸び伸びやらせていたそうです。
6年生の時には、栃木選抜として全国大会にも出場しています。
初戦で敗れましたが、12個の三振を奪っています。
球速も、軟式ボールで120キロを記録しています。
石田隼都投手の経歴:出身中学
石田隼都投手の出身中学は、真岡中学校。
中学では、硬式の真岡ボーイズに所属しました。
2年春からエースになり、3年時には東日本報知オールスター栃木代表に選ばれています。
そしてNOMO JAPAN15名に選ばれて夏休みの1週間、米国ロスに遠征し地元チームと試合をしたりMLB観戦の経験もしました。
この時は、エースとしてサンディエゴのチームに登板し、7回無失点10奪三振でした。
石田隼都投手の高校での成績・実績
石田隼都投手は、誘いのあった数校の名門校から東海大相模を選んでいます。
これは、縦じまのユニフォームと「自分で行動する」というスローガンに惹かれたことにあります。
それと、2015年夏の甲子園優勝投手・小笠原慎之介投手(中日)に憧れていたことも理由のひとつとなりました。
石田隼都 高校での成績:早々ベンチ入り
石田隼都投手ですが、東海大相模に入学早々ベンチ入りを果たしました。
その春の関東大会で、初登板に至ります。
準々決勝・対浦和実業戦に登板し、5回4安打6奪三振1失点の見事な内容でデビュー戦を飾りました。
決勝の東海大菅生戦にも登板し、3回無失点で優勝に導きました。
夏の神奈川大会も、3試合にリリーフ登板して優勝に貢献しました。
甲子園のマウンドにも、立っています。
3回戦の中京学院中京(岐阜)戦に先発し、5回5奪三振1失点でしたが後続が打たれ敗れました。
石田隼都 高校での成績:1年秋
秋は、4試合にリリーフ登板して県を制し関東大会に進みます。
関東大会では、準々決勝習志野戦にリリーフ登板しましたが・・。
チームは、準決勝で敗れベスト4止まりでした。
翌年のセンバツに選ばれていましたが、コロナ禍により中止でです。
そして、夏の甲子園交流戦。
大阪桐蔭と対戦、先発で7回8奪三振2失点と好投しましたが、リリーフが打たれ敗戦を喫しました。(2-4)
石田隼都 高校での成績:2年 秋季大会
エースナンバーを背負った2年秋。
圧倒的な強さで、神奈川の頂点に立ちます。
関東大会初戦(2回戦)は、石橋(栃木)戦6回無失点で勝利(7-0コールド)。
しかし、準々決勝・対東海大山梨に悔しい逆転サヨナラ負け(1-2)を喫しました。
センバツ切符は、翌年の発表までお預けとなりました。
秋の成績は・・↓
48回2/3、32被安打、55奪三振、13四死球、7失点、防御率1.29の素晴らしい成績でした。
石田隼都 高校での成績:センバツ2021
秋の試合内容が評価され、2021年センバツに登場します。
初戦東海大甲府戦、2回戦鳥取城北戦は共に完璧なリリーフ登板で勝利に導きました。
準々決勝・福岡大大濠戦は、14奪三振完封。
準決勝天理戦も、15奪三振の連続完封の離れ業をみせました。
決勝の明豊戦では、無失点リリーフでサヨナラ勝ちに繋げ見事優勝を成し遂げました。
2021年センバツ成績↓
5試合 29回1/3、防御率0.00、被安打率4.30、奪三振率13.81、四死球率0.61の完璧な内容でした。
そして、春は神奈川春季大会3回戦の平塚学園戦にリリーフ登板。
1回1/3、1安打無失点に抑えました。
チームは、その後県を制覇して公式戦10連勝を飾りました。
が、続く関東大会では日本航空(山梨)に初戦で敗れました。
石田隼都投手は、この試合には投げず、結局春は1試合のみの登板でした。
石田隼都投手(東海大相模)の球種球速・特徴
石田隼都投手(東海大相模)がどんな投手か、球種・球速などとともにご紹介します。
球種 | ストレート,スライダー,チェンジアップ,カーブ |
---|---|
球速 | MAX146キロ 常時140キロ前後 |
遠投 | 100m |
50m走 | 6.5秒 |
石田隼都投手の球種:ストレート
石田隼都投手のストレートは、MAX146キロ。
回転数2350pm(大リーグ平均を上回る)の質のいい直球を放ちます。
低めでもノビがあり、ホップ気味でスピード以上に速さを感じます。
石田隼都投手の球種:変化球
スライダー
石田隼都投手のスライダーは、球速120キロ中盤。
打者の手元で鋭く落ち、空振りのとれる球です。
チェンジアップ
チェンジアップは、球速120キロ前半。
沈むボールで、非常に高い精度を誇ります。
右打者に有効で、直球と同じ腕の振りで見分けがつきにくい球です。
このチェンジアップが、石田隼都投手の一番の武器になっています。
カーブ
石田隼都投手のカーブは、球速110キロ前半。
ゆるく大きく変化します。
カウントも稼ぐことができ、タイミングを外します。
石田隼都投手ですが、コントロールが良く。
直球と変化球のコンビネーションで、打ち取る安定感のある投手です。
石田隼都投手(東海大相模)スカウト評価は?
ロのスカウトは、石田隼都(東海大相模)をどのように評価しているのでしょう。
横浜スカウト
「上手に投球を組み立てられる。体も一回り大きくなりスピードも上がってきた。楽しみだ。」
ロッテスカウト
「グラブと左手の使い方が涌井(楽天)のようだ。コントロールがよくタイミング取りづらいと思う。」
ヤクルトは、上位指名を公表し、巨人、中日、ソフトバンクは3位あたりを匂わせていますね。
石田隼都(東海大相模) 高速テンポが話題に
2021年センバツでの好投で、一段と注目されたのが石田隼都投手の速い投球でした。
「高速テンポ」と称された速い一連の投球フォーム。
そもそも投手は、打ちにくさを出すためにクイックで投げたり、二段モーション(ある時期まで禁止されていた)やワンテンポ間を置いたりしますが・・。
石田隼都投手の場合はあえて、一連の流れにおいて間をとらず、逆に投球感覚を短くしています。
とにかく、投球感覚が短いのです。
捕手からボールを返球されると、首を振ることなく振りかぶって投げます。
そのタイムは、最短で約1.5秒程!!
まるで、キャッチボールををしているようです。
ある時は、球審が指でカウント確認のジェスチャーを出した際には、もう投球モーションに入る寸前だったこともありましたね。
10球で3者凡退だった回には、何と2分10秒しかかからなかったそうです。
守っていた野手も、楽だったのでは?
この石田隼都投手の高速テンポは、攻撃にもいい影響を与えているでしょう。
この一連のフォームは、真後ろから見ると全く腕の振りが見えません。
それでいて、ノビのある速球やキレのある変化球がくるのですから打者は相当打ちにくいはずです。
石田隼都投手は、それについてこう言っています。
「打者に考える隙を与えない。テンポは意識しています」と。
「高速テンポ」・・、これから石田隼都投手を真似た投手が出てくるかもしれませんね。
石田隼都(東海大相模)成績・球種球速・スカウト評価 まとめ
東海大相模の石田隼都投手についてお伝えしました。
石田隼都投手は、早くから注目されてきましたが、2021年センバツでの活躍でさらに評価を上げました。
さらに、夏に向かって成長が期待される伸びしろのある投手です。
貴重な左腕だけに、プロ入り後は案外早く第一線に登場するかもしれません。