名古屋ウィメンズマラソン2020が、3月8日に開催されます。
今年は、コロナウイルス感染拡大の問題があり、一般参加が中止です。
エリート選手にとっては、東京五輪マラソン日本代表選考となるMGCファイナルチャレンジの最終レース。
泣いても笑っても、東京五輪への切符を得る最後のチャンス。
そこで、今回は名古屋ウィメンズマラソン2020の注目選手とともに、優勝予想や展望をお伝えしていきます。
Contents
名古屋ウィメンズマラソン2020 注目選手(MGC)・展望
東京五輪への切符をかけた最終レースとなる名古屋ウィメンズマラソン。
まずは、名古屋ウィメンズマラソン2020のMGC出場者の注目選手(有力選手)・展望は・・?
注目選手:安藤友香/ワコール
実業団女子記録会 10000m 安藤友香選手(ワコール) pic.twitter.com/nLAgMaOU35
— M.Kawaguchi (@rikujolove) December 8, 2019
MGC女子では、後半の失速が目立ち8位に沈むという非常に悔しい結果になってしまったで安藤友香選手。
初マラソンは、2017年の名古屋ウィメンズマラソン。
そして、その初マラソンで「日本初マラソン最高記録」を叩き出し2位にはいっています。
良い印象も残せているでしょうし、最後のチャンスとなる名古屋ウィメンズマラソンで東京オリンピックマラソン代表への望みを繋げたいところ。
実力的には申し分なく、夏よりも冬のレースの方が強いイメージのある安藤友香選手。
自己ベストでいうと、2時間21分36秒で出場選手のうち最速です。
自己記録に迫る走りができれば、東京五輪への切符を手にする可能性もが大いにあります。
この名古屋ウィメンズマラソン2020での東京オリンピック代表のファイナルチャレンジとしては、間違いなく本命になるのが安藤選手。
その為、その安藤選手がどんな走りをするのかに注目です。
安藤選手の場合、いかに後半タイムを落とさないで走りきる事ができるかが課題となります。
注目選手:福士加代子/ワコール
福士加代子選手は、いつも楽しそうに走ってますね。#クイーンズ駅伝 pic.twitter.com/FcQ1of9Et9
— ピボットターン (@HiKuma37) November 24, 2019
5大会連続オリンピック出場を目指す福士選手にも、注目選手から外せませんね。
MGCのファイナルチャレンジ第2弾だった先日の大阪国際女子マラソンでは、自ら途中棄権しこの名古屋ウィメンズに切り替えました。
くしくも、昨年MGCの出場権を獲得した流れと同じ流れに・・。
確かに全盛期は過ぎてしまってはいますが、長年にわたり日本女子長距離界を引っ張ってきた福士選手。
マラソンは年齢がプラスになる事もあるので、可能性はあるでしょう。
そもそも福士加代子選手は、スピードのある選手で中長距離では日本国内では無敵といっても良い時代があった選手ほど。
持前のキャラクターもありますし、スター選手はやはりぎりぎりのところで決めてくる可能性も高い。
マラソン転向後は、失敗の後にちゃんと成功を重ねてきています。
そもそも持っているポテンシャルは高い選手。
うまくハマれば大阪国際女子マラソンでの松田選手のタイムを上回れる可能性もあると思います。
福士選手の場合、もしオリンピックの代表を逃すような事があれば、引退の可能性もあると思うので・・。
この名古屋ウィメンズマラソンの福士選手には、注目せずにいられません。
注目選手:前田彩里/ダイハツ
名古屋ウィメンズマラソン2020では、前田彩里選手の復活にも期待がかかります。
元々素質のある選手で、ルックスからも人気もありますね。
転倒後骨折しながらも好タイムでゴールする等、メンタル面でも強い気持ちを持っているのがダイハツの前田彩里選手。
足の故障後は、思ったようなレースがなかなかできておらず・・。
MGCの本番も足の故障で走る事ができませんでした。
ですが、前田彩里選手であれば2時間20分台で走る可能性はあるでしょう。
この名古屋でオリンピックの代表の座を掴む事ができれば、スター選手の一人となる事は間違いない選手だと思います。
怪我を克服し、以前のような走りができればチャンスが残っています。
レースにあまり出れていないというのも不安要素になりますが、この苦境を乗り切り代表の座を掴む事ができるのか注目です。
注目選手:野上恵子/十八銀行
2018年アジア大会女子マラソン銀メダリストで実績は十分の野上恵子選手。
須磨学園時代は補欠、初マラソンが29歳で遅く、MGC出場権は2度目の挑戦で獲得しています。
そんな野上選手らしいレースが昨年のMGC。
序盤から遅れてしまったものの、終盤まで粘りを見せて最終的には松田瑞生選手に次ぐ5位でフィニッシュ。
タイム差でいうと、松田選手と1分23秒で可能性は残っているのでは?
ラスト2.195kmのタイムでいうと、出場者の中では最も速く走っています。
五輪出場記録で走った実績はないが、終盤の粘りで食い込めるかに注目したいです。
注目選手:一山麻緒/ワコール
一山麻緒選手、お疲れ様でした! pic.twitter.com/YISLWz4pq6
— KOU. F (@5AKS3d7y5Mt73Q7) February 3, 2020
MGCでは6位という結果に終わった一山麻緒選手。
これまでマラソンでは目立った結果は残せていないが、全日本実業団女子駅伝など駅伝での活躍は目立っています。
昨年塗り替えられてしまいましたが、全日本実業団女子駅伝の1区の区間記録も持っていました。
スピード力があり、短い距離への対応力は素晴らしい。
距離が長いフルマラソンで、どこまで持ち味のスピードを持たせられるかが鍵でしょう。
うまくいけばそのまま引き離すレースにもなる可能性あり、そんな一山選手の走りにも注目です。
名古屋ウィメンズマラソン2020の注目選手
MGC出場者以外では東京五輪の出場はできません。
ですが、今後の世界陸上や次回のパリ五輪に繋げたい選手も何人か出場します。
続いては、今後に期待したい若手選手を中心に挙げてみます。
注目選手:大森菜月/ダイハツ
大森菜月さん初ハーフお疲れさまでした
1:11:37(4位)
次に繋がりますように#大阪ハーフマラソン#大森菜月 pic.twitter.com/tlmZigI1Mi
— Neco-NY (@ainapapa0929) January 27, 2020
大学時代には、全日本大学女子駅伝で中心選手として立命館大学5連覇に大きく貢献してきた大森菜月選手。
その大森菜月選手が、この名古屋ウィメンズマラソンで初のフルマラソンに挑む!
1月に大阪国際女子マラソンと同日に開かれた大阪ハーフマラソンで4位に入る等、スタミナはつけてきています。
後は、フルマラソンで大学時代の走りを見せられるか。
そして高校の後輩で、現在チームメイトの松田瑞生選手に続く結果を残せるかに注目です。
注目選手:佐藤早也伽/積水化学
【大会出場予定】
3/8(日)9:10スタート
名古屋ウィメンズマラソン(愛知)
佐藤 早也伽ご声援よろしくお願いいたします。https://t.co/bKpVnMRG05 pic.twitter.com/S2uq7SGqf6
— 積水化学女子陸上競技部 (@SekisuiF) March 4, 2020
同じく初のフルマラソンに挑むのが、佐藤早也伽選手。
昨年の全日本実業団ハーフでは、女子優勝という結果を残しています。
また、全日本実業団女子駅伝では3区(10.9km)で日本代表に内定の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)に次ぐ3位。
と、ここのところ大きな成長を見せているのが佐藤沙也加選手。
その佐藤選手の勢いが、フルマラソンでどれだけ通用するかに注目しましょう。
上杉真穂/スターツ
昨年の名古屋ウィメンズマラソンでは、30km手前まで先頭集団につけてきた上杉真穂選手。
2月に行われた実業団ハーフでも、自己記録を更新しています。
今まさに、成長著しい選手として今後の活躍に期待したいところ。
昨年からどれだけ成長しているか。そして積極的な走りでトップ選手に再び一泡吹かせられるかに注目です。
名古屋ウィメンズマラソン2020の優勝予想・展望
では、名古屋ウィメンズマラソン2020の優勝予想・展望です!
名古屋ウィメンズマラソン2020の優勝予想としては、筆頭になるのがヘレン・トラ選手になるでしょう。
そして、ナンシー・キプロプ選手らとの先頭争いとなるのではないでしょうか?
基本的には天候も安定していて走りやすいのが、名古屋ウィメンズマラソンです。
持てる実力を発揮できる可能性が高いことが予想されます。
その上で、実力もあり25歳という年齢からみてもヘレン・トラ選手が優勝する可能性が高いと予想。
但し、新型コロナウイルスの件もありますので、外国勢の招待選手が来日するしないは現状では不透明な部分・・・。
そして、この名古屋ウィメンズマラソン2020は、MGCのファイナルチャレンジという特別なレースです。
女子は、名古屋ウィメンズが最終レースなのでこの大会の結果がすべて。
大阪国際女子マラソンで、松田瑞生選手(ダイハツ)が結果を残したように・・・。
東京五輪を狙う日本人選手にとっても、強い気持ちをもって勝負をしてくるレースになると思います。
安藤友香選手や福士加代子選手、岩出玲亜選手、一山麻緒選手あたりは間違いなく前でレースするでしょう。
この名古屋ウィメンズマラソンでは、勝たないと意味がありません。
東京五輪への切符を狙う選手にとっては、必要なタイムを叩き出さないと、それ以外は意味をもたないレースといっても良いでしょう。
ですので、その中でも自己ベスト最速のワコール・安藤選手が優勝する可能性もあると予想しています。
名古屋ウィメンズマラソンで東京五輪代表になる条件
東京五輪マラソン女子日本代表は、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の結果によりすでに2名決定しています。
東京五輪マラソン女子日本代表
- 前田穂南 (MGC1位)
- 鈴木亜由子(MGC2位)
そして、東京五輪マラソン代表の最後の1枠を争うのがMGCファイナルチャレンジレース対象の3レース。
その最終レースが、名古屋ウィメンズマラソン2020。
・女子の設定記録2時間21分47秒を上回る
・設定記録を上回った選手の中で最速であること
設定記録を突破する選手がいなければ、MGC3位の小原怜選手
ですが、MGCファイナルチャレンジレース女子第2弾で松田瑞生選手が設定記録突破!
もともとの設定記録が、2時間22分22秒を大きく上回りました。
つまり、その松田瑞生選手が出した【2時間21分47秒】が名古屋ウィメンズマラソンの設定記録となります。
もし、名古屋ウィメンズマラソン2020で松田瑞生選手の結果を上回る選手がいなければ・・。
東京オリンピックマラソン女子日本代表の3枠目は、ダイハツ・松田瑞生選手に内定です。
現在、東京五輪への切符に王手をかけているのが松田瑞生選手。
その松田瑞生選手を上回る2時間21分46秒以内で走る選手がでてくるのか?!
名古屋ウィメンズマラソン2020の注目選手・優勝予想 まとめ
名古屋ウィメンズマラソン2020の注目選手(有力選手)・優勝予想、展望を示しました。
東京オリンピックの女子マラソン日本代表になる最後のチャンス。
現状、東京五輪の3枠目に王手を懸けている松田瑞生選手に決まるのか・・。
それとも、名古屋ウィメンズマラソンで松田瑞生選手を上回り東京五輪マラソン代表の内定を勝ち取る選手がでるのか。
新型コロナウイルスで揺れる最中ですが、出来る限り万全の態勢で開催されるよう願いたいです。