今春4月、左肘手術を施しプロを目指す佐藤宏樹投手（慶応大）
佐藤宏樹投手は、1年秋に神宮のマウンドに彗星のごとく現れたのですが・・。
その後、度重なる怪我で苦悩の日々を送ってきました。
そんな佐藤宏樹（慶応）が怪我から復帰！
ドラフト2020直前で、また脚光を浴びようとしています。
今回は、そんな佐藤宏樹投手（慶応大）の出身高校や経歴・成績。
球種・球速など選手特徴や気になるドラフト・スカウト評価をお伝えします。
Contents
佐藤宏樹（慶応大）のプロフィール
アメリカ前ラストトレーニング。
確実に身体の気付きが進化してる。
我慢と成長の一年に👍#佐藤宏樹 #慶應義塾大学#野球 #投手 #サウスポー#ラクネス #ラクネスプロ #8の字 pic.twitter.com/P9aIHnMF6E— 橋爪しゅうすけ (@shusk0907) February 14, 2020
佐藤宏樹 プロフィール
読み方：さとう ひろき
生年月日：1999年2月18日
身長/体重：180cm/80kg
ポジション：投手
投打：左投左打
出身中学：大館一中（軟式）
出身高校：大館鳳鳴
出身地：秋田県大館市
では、慶応大の佐藤宏樹投手の経歴・成績などを見ていきましょう。
佐藤宏樹（慶応大）の経歴・成績
佐藤宏樹投手は、小学校4年生から野球を始めました。
出身中学は、大館一中の軟式野球でプレーしています。
佐藤宏樹（慶応大）の経歴成績：高校時代
佐藤宏樹選手の出身高校は、地元の秋田県立大館鳳鳴高校。
大館鳳鳴高は、文武両道の進学校です。
甲子園出場歴でいうと、2011年第83回センバツに21世紀枠で出場しています。
高校では、1年夏よりベンチ入りを果たした佐藤宏樹投手。
そして、2年秋にエースとなり、地区予選からの全7試合に登板しました。
この時、5試合連続完投しています。
ですが、惜しくも3位決定戦で敗れ、東北大会出場を逃しました。
なんとかリベンジしたい3年春。
対大曲工業戦で4安打1失点11奪三振の好投も敗れ、準々決勝留まりと悔しい結果に終わっています。
夏は、７回をロングリリーフし1失点に抑えますが、0-2で初戦敗退しています。
と佐藤宏樹投手は、大館鳳鳴高校での甲子園出場には手が届かずでしたね。
そして、早慶戦をテレビで観て神宮で野球をプレーする決意を固めたのだとか。
慶応大には、AO入試（高校における成績や小論文、面接などで人物評価し、入学の可否を決める制度）で入学しています。
佐藤宏樹投手の慶応大での実績・成績
では、佐藤宏樹投手の慶応大での実績・成績はどうなのか・・。
慶応大では、1年春から神宮のマウンドを踏んでいます。
そして、圧巻だったのは1年秋の活躍です。
2017年10月8日、前週までの6試合で32失点していた慶応大。
その苦境の慶応に彗星のごくと現れたのが、佐藤宏樹投手でした。
対明治大2回戦、後がない慶応大を佐藤宏樹投手が見事救っています！
この日、先発に起用された佐藤宏樹投手。
伸びのあるストレートと、落差のある2種類のスライダーで強力明治打線を8回2安打1失点11奪三振に抑え、勝利に導いたのです！
その後も、佐藤宏樹投手は好投をみせます。
翌週の対立教大1回戦では、劣勢の中、6-7と1点差に追い上げた8回から登板。
2回を1安打無失点に抑え、慶応大チームの逆転勝利に繋げました。
さらに、2週間後の早稲田大1回戦。
2-1とリードしている7回裏から登場し、打者9人から6三振を奪うパーフェクトリリーフをみせました。
中1日空いた2回戦では、先発で8回4安打1失点にまとめ、慶応大を7季ぶり35回目の優勝に導く活躍ぶり。
結局このシーズンは、3勝0敗26回1/3、10被安打3自責点42奪三振、防御率1.03で最優秀防御率賞を獲得しています。
佐藤宏樹（慶応大）怪我に悩まされる
華々しく活躍した佐藤宏樹投手でしたが・・・。
肘痛に悩まされ、次の明治神宮大会では投げられませんでした。
それ以降、佐藤宏樹投手は神宮球場の表舞台から姿を消してしまったのです。
怪我に悩まされ続けることになった佐藤宏樹投手。
その後、リハビリや腰痛などの怪我で2・3年生の4シーズンでわずか9試合の登板に留まってしまいました。
そして今春、アメリカ遠征で投球のヒントをつかみ、3月のオープン戦では自己最速の151キロをマーク！
ただコロナ禍で、春のリーグ戦が延期となり・・。
将来のことを見すえ、思い切って肘にメスを入れることを決意しました。
4月16日、佐藤宏投手は左肘の神経移植とクリーニング手術を受けました。
そして万全を期してこの秋、神宮のマウンドに立とうとしています。
佐藤宏樹（慶応）の球種・球速や特徴
佐藤宏樹投手の最大の魅力は、三振のとれる投手だと言えます。
球速は、MAX151キロ！
大学通算の奪三振率13.88と驚異的な数字です。
アウトの半分を三振で奪っているということと考えると、凄いですよね。
それでは、慶応の佐藤宏樹投手を分析してみましょう。
佐藤宏樹投手の球種：ストレート
佐藤宏樹投手ですが、常時140キロ後半の伸びのあるストレートを投げます。
空振りやファウルが奪え、威力あるボールですね。
体を地面に向け傾けて、腕を縦に振れているので回転軸が地面と水平に近い軌道になります。
そのため回転数が、大学レベルの投手の平均より300～400回転多くなっています。
打者にとってはホップする浮き上がってくるボールとなり、バットが遅れてしまいます。
佐藤宏樹投手の球種：スライダー
慶応大の佐藤宏樹投手ですが、縦・横の2種類のスライダーを投げ分けています。
特に、縦に落ちるスライダーは125キロ前後のスピードで、変化量が大きいのが特徴です。
左右の打者に関係がなく、空振りが取れる球となっています。
佐藤宏樹投手の球種：カーブ
110～115キロほどのスピードで、緩急をつけるのに有効です。
しかし、佐藤宏樹投手のカーブは、まだ抜け球も多く改善の余地がありそうです。
佐藤宏樹投手の球種：カットボール
今春のアメリカ遠征で身につけたのがカットボールです。
140キロほどのスピードで、の軌道で打者の手元で小さく変化するため、バットの芯を外しやすいボールになります。
ゴロになりやすく、球数を減らすには有効な球と言えますね！
佐藤宏樹投手の特徴
佐藤宏樹投手の身体の最大の特徴として挙げたいのが、肩関節がしなやかで可動域が広い点です。
そのため腕を大きく使うことができ、速いボールが投げられます。
その反面、可動域が広いということは常に同じ腕の振りを実現するのは困難ということに。
コントロールにばらつきがあるのは、そのためといえますね。
いかにフォームで補助していくのかが、今後の課題といえます。
佐藤宏樹（慶応大）のドラフト・スカウト評価は？
佐藤宏樹（慶応大）のスカウトの評価をみていきましょう。
「カットボールがいい。左打者はなかなか打てないのでは。」
「左投手で上背もあり、球の角度を感じます。」
「2年生で故障して、以後リリーフがメインだが三振を多く奪える貴重な左腕。」
「怪我歴があるが、それを踏まえても1位でとる価値がある。」
どうしても、今ドラフトでは佐藤宏樹投手は怪我というのがついてまわります。
もし怪我していなかったならば、数球団競合の1位指名になっていたのは間違いありません。
ですが、今をときめく中日のエース大野雄大投手の例があります。
大野雄大投手はドラフトの年の8月に肩を痛め、秋のシーズンは登板できませんでした。
本人も指名されるか半信半疑だったのです。
フタを開けてみると中日が1位指名したのです。
翌年のキャンプはリハビリに専念しましたが、その後、実績を積み重ねていき今日の活躍は素晴らしいものがあります。
そう考えると、佐藤宏樹投手もドラフト指名の可能性が充分ありそうです。
佐藤宏樹投手の現在の状態は？
さて、佐藤宏樹投手ですが怪我から復帰・手術後の現在はどうなのでしょう。
これについてですが・・・。
佐藤宏樹投手自身、「自分では投げるたびに良くなっているのがわかる。」と言っています。
慶応大は、只今4連勝（10/12現在）で早稲田大と共にトップを走っています。
慶応大は、リーグ1の投手力と言われていますが・・。
佐藤宏樹投手の他にも、ドラフト候補の木澤尚文投手、関根智輝投手、下級生にも森田晃介投手など有望な投手を抱えています。
堀井哲也監督にしてみれば、佐藤宏樹投手は必ず上のステージで投げる選手だけに、あまり無理をさせたくないというのが本心でしょう。
佐藤宏樹投手は、投げたくてうずうずしているかもしれませんね。
佐藤宏樹（慶応大）の成績・ドラフト・スカウト評価 まとめ
慶応大の佐藤宏樹投手について、お伝えしました。
佐藤宏樹投手の実力は、申し分ありません。
今ドラフトに関しては、やはり気になるのは怪我の具合でしょう。
ですが、各球団、リハビリ等ケアは万全のものがあります。
指名されるのは間違いないでしょう。
佐藤宏樹投手の名前が呼ばれるのを期待して、ドラフト会議を楽しみに待ちましょう。
