第39回大阪国際女子マラソンが、2020年1月26日に開催されます。
大阪国際女子マラソン2020は、東京オリンピック日本代表の最後の1枠を懸けたMGCファイナルチャレンジの女子対象レース第2弾。
設定記録以内に完走すれば、東京五輪マラソン日本代表の切符を掴むチャンスが得られます!
大阪国際女子マラソンは、世界屈指の高速コース。
それだけに好タイムが期待されるので、記録突破が十分期待されます。
そこで、今回は大阪国際女子マラソン2020の注目選手とともに、優勝予想・展望も示していきたいと思います。
Contents
大阪国際女子マラソン2020の注目選手(MGC出場者)
まずは、やはり大阪国際女子マラソン2020で東京五輪の日本代表を狙うMGC出場者から注目選手・展望を見ていきましょう
ちなみに、MGCの設定タイムは2時間22分22秒。
MGCで3位の選手以外でいうと、この設定記録突破が最低条件です。
注目選手:福士 加代子(ワコール)MGC出場者
福士加代子選手は、いつも楽しそうに走ってますね。#クイーンズ駅伝 pic.twitter.com/FcQ1of9Et9
— ピボットターン (@HiKuma37) November 24, 2019
まずは、ベテランのMGC出場者・福士加代子選手。
元々トラックを中心に活躍していただけあって、スピードには定評がある福士選手。
昨年でいうと、3月の名古屋ウィメンズマラソンで2時間24分9秒。
10月の大阪陸協記録会では、5000m15分47秒で走ったことから、まだスピードの衰えはないようです!
MGCでは7位と悔しい結果でしたが、15km地点位までは先頭集団にいました。
東京五輪2020は、38歳になる年齢となる福士加代子選手。
年齢的に見ても、恐らくこれがオリンピックマラソン日本代表になるラストチャンスになるでしょう。
何としてでも掴みたい東京五輪への切符獲得を目指す、ベテラン福士加代子選手の走りに注目です。
注目選手:松田 瑞生(ダイハツ)MGC出場者
次なる大阪国際女子マラソン注目選手は、腹筋女王として知られる松田瑞生選手。
松田瑞生選手の持ちタイムは、2時間22分23秒。
MGCの設定タイムには、一歩及びませんが24歳と若く伸びしろは十分。
MGC設定記録突破は、十分に期待できるでしょう。
特に大阪国際女子マラソンは、好タイムが出やすいので期待がかかります。
MGC女子では、かなり序盤(1.8km付近)から遅れをとってしまいましたが、粘りの走りで最終的には4位に喰いこんだ!
松田瑞生選手が、東京五輪マラソン日本代表の残り1枠に近い位置にいるのは確かでしょう。
クイーンズ駅伝で、3区区間9位と沈んだのが気がかりでもありますが・・。
松田瑞生選手の持ち味であるスピード、そして粘りが加わった走りでどこまで立て直せるかが注目です。
注目選手:小原怜(天満屋)MGC出場者
そして、MGC3位と東京五輪マラソン日本代表に王手を懸けている注目選手が小原怜選手。
MGC設定記録突破者がいなければ、日本代表の権利が生まれます。
ですが、満を持して大阪出場を決めた小原怜選手。
設定タイムを突破されたら、小原怜選手のオリンピック出場も叶いません。
MGC2位ならマラソン日本代表内定だっただけに・・勝ち取りたかったはず。
しかも、2位鈴木選手と僅か4秒差!
前回のオリンピック日本代表も、1秒差で逃した小原怜選手。
今度こそ、オリンピックマラソン日本代表の座を確かなものにしたい!
設定記録突破者がでないことを祈るだけ・・という選択肢は、小原選手にはありません。
MGC3位の小原怜選手にとっても大阪国際女子マラソンは負けられない一戦。
自ら設定記録を突破し、内定を勝ち取りにいきます!
MGC3位をはじめ、リオデジャネイロ五輪日本代表でもあと一歩のところで日本代表の座を逃した2016年の名古屋ウィメンズ・・。
このままでは、絶対に終われません。
オリンピックへの切符をギリギリのところで逃すという悔しいレースはもう終わり!
今度こそ、このジレンマから脱却したいところです!
但し、2019年12月の山陽女子ロードでハーフ1時間15分45秒という厳しい結果・・。
ベテランの域にきつつある小原選手ですが、果たして東京オリンピックへの切符は掴めるのか?!
チームメイトでもある前田穂南選手は真っ先に日本代表を決めています。
小原怜選手も松田選手に続くべく、日本代表の切符を狙う力走に期待したいです。
大阪国際女子マラソン2020の注目選手・展望
では、次に大阪国際女子マラソン2020の注目選手で、MGC出場者以外の選手をご紹介しますね!
注目選手:谷本観月(天満屋)
灼熱のドーハ世界陸上女子マラソンで、7位入賞を成し遂げた谷本観月選手。
世界陸上では、序盤に出遅れても後半で怒涛の追い込みをみせ、入賞までこぎ着けた粘りのある選手。
世界陸上の疲れからか最近はあまり調子が上がっていませんが・・。
復調すれば上位に食い込む力は十分持ち併せています。
夏の実績が十分なだけに、パリ五輪を目指す選手として谷本観月選手に注目したいですね。
注目選手:石井寿美(ヤマダ電機)
10000m31分48秒、フルマラソン2時間27分35秒という持ちタイムを持つ石井寿美選手。
タイム実績や名古屋ウィメンズ2017で5位に入る等、スピードは十分といえます。
ただ、ここ数年の成績は苦戦を強いられています。
しかし、年齢的にも24歳とまだ若く、今後の成長も見込めるはず。
その石井寿美選手が、どこまで復調しているかにも注目しましょう。
注目選手:大同美空(岩谷産業)
若手選手のネクストヒロイン枠で、最も注目したいのが大同美空選手。
21歳と若いだけに伸び盛りの注目選手です。
12月の全日本実業団記録会や山陽女子ロードでは、10000mとハーフの自己ベストを連発する走りを見せました!
大同美空選手は、今勢いに乗っている選手といって間違いないでしょう。
フルマラソンへの出場は、この大阪国際女子マラソンが初めて。
大同選手が、初出場となるフルマラソンでどこまで食い下がっていけるか、どんなタイムで走り切るかも楽しみです。
注目選手:山口遥(AC KITA)
山口遥選手は、実業団の所属経験がない市民ランナー。
市民ランナーらしく数多くのフルマラソンに出場していて、まさに川内優輝選手の女性版と言ったところ。
昨年の神戸マラソンでは、2時間27分の記録を出しています。
また昨年12月の日体大記録会5000mを15分42秒で走り、スピード力もあるところを見せた山口遥選手。
その一般市民ランナーである山口遥選手が、一線級のランナーにどこまでついていけるか。
そして、どんな順位につけるかにも注目です。
MGC出場者以外では、設定タイムを切っても東京五輪の出場はできません。
ですが、今後の世界陸上や次回のパリ五輪に繋げようと出場する選手もいます。
MGC出場権を持つ前田彩里選手(ダイハツ)も、佛教大学時代に大阪国際女子マラソンで4位に入って一気に注目されました。
次のパリ五輪を目指す若手の注目選手として、要チェックです!
大阪国際女子マラソン2020の優勝予想・展望
大阪国際女子マラソン2020では、どの選手が優勝し女王の座に就くのか。
その優勝予想と展望がこちらです。
優勝予想ですが、30kmまではペースメーカーがつき、おそらく5kmを16分45秒で走ると思われます。
そのペースメーカーにつくと思われるのが・・・。
・ハフタムネッシュ・テスファイ選手
・メスケレム・アセファ選手のエチオピア勢
・ミミ・ベレテ選手(バーレーン)
・ボルネス・ジェプキルイ選手(ケニア)
といった海外招待選手になるでしょう。
そして、日本選手でいうと松田瑞生選手、小原怜選手のMGC組と谷本観月選手になると予想しています。
やはり勝負の分かれ目となるのが、ペースメーカーが外れた30km以降。
大阪城を過ぎてからはやや下り気味なので、エチオピア勢がペースを上げてくるでしょう。
日本人選手でついていきそうなのが松田瑞生選手!
MGCでは序盤から遅れた松田選手も30kmまでついていければ、海外選手にも十分ついていけると思われます。
優勝候補の最有力選手が、テスファイ選手とアセファ選手のエチオピア勢。
日本人選手なら松田瑞生選手が優勝争いに絡める力があると予想しています。
大阪国際女子マラソン2020の注目選手・優勝予想 まとめ
大阪国際女子マラソン2020の注目選手と優勝予想、その展望をお伝えしました。
東京五輪マラソン日本代表の選考レースとなるMGCファイナルチャレンジ女子の対象レースでもある大阪国際女子マラソン。
最後の1枚となる東京オリンピックへの切符を巡り、MGC出場選手は切なる想いを抱いて参加するでしょう。
好タイムが出やすい大阪国際女子マラソンだからこそ、激闘となる可能性が高いですね。
MGC3位の小原怜選手も、気を抜けない1戦です。
優勝予想では、エチオピア勢のテスファイ選手とアセファ選手、日本人選手で松田瑞生選手が優勝争いに絡んでくると見ています。